無煙たばこ・スヌース(snus)とは?その魅力や使い方、販売店をご紹介

たばこの規制は年々進んでおり、喫煙できる場所も減っています。たばこ愛用者にとって、いかに周りに迷惑を掛けずにたばこを吸うかは大きな課題です。
本記事では、たばこが出す臭いや煙といった問題を解消し、注目を集めている「スヌース(snus)」の魅力や使い方についてご紹介します。

いま注目の無煙たばことは?

紙巻たばこや加熱式たばこと比べて、まだ日本ではあまり馴染みのない「無煙たばこ」ですが、臭いや煙を出さずに楽しめるため、いま最も日本の喫煙者を取り囲む環境にあったたばこと言えます。

無煙たばこには、「かぎたばこ」と、「かみたばこ」が存在します。

かぎたばことは

「かぎたばこ」は鼻腔や口腔内の粘膜からニコチンを吸収するタイプのたばこです。粉末状にしたたばこ葉を鼻で吸い込んだり、すり潰したたばこ葉の入った「ポーション」・「パウチ」と呼ばれる小さな袋を口に入れたりして使用します。
ひと呼吸でニコチンを肺まで届ける紙巻たばこや加熱式タバコより、スヌースのニコチンを吸収する速度は緩やかです。口に入れてから数分でニコチンが染み出します。

日本ではまだあまり知られていないかぎたばこですが、実は、長い歴史があります。それはフランス・ルイ13世の時代にはじまり、宮廷では「パイプたばこ」が流行していました。けれども、煙を鼻から出すのが下品だとして、ルイ13世がその使用を禁止してしまいます。 そのため、貴族たちはたばこ葉をつまんで鼻腔からその香りを楽しむようになりました。これが「かぎたばこ(スナッフ)」の始まりとされます。

スヌースのように口に入れるタイプのかぎたばこは、15世紀頃にフィンランドから持ち込まれ、スウェーデンで現在知られるようなスタイルとなりました。
今日、スウェーデンはもちろん、アメリカやノルウェーなど多くの国で愛用されています。

日本でも、複数のメーカーから商品が販売され始めています。
2020年4月に施行された改正健康増進法では、「望まない受動喫煙をなくす」ことを目的に、職場や飲食店など多くの場所での喫煙が事実上禁止となりました。
しかし、煙を出さず、受動喫煙のリスクがないスヌースはこの規制からは対象外となっています。
そのため、新しい喫煙のかたちとして注目を集めているのです。

かみたばことは

かみたばこは、たばこ葉を石灰や香料、ハーブや甘味料などと組み合わせて口の中でかみ、出た唾液を吐き出しながら使用します。歴史的に見て最も古いたばこの嗜み方であり、19世紀のアメリカでは国内たばこ消費量の半分を占めていたほど需要がありました。

しかし、葉巻や紙巻たばこが流通しはじめたころから、かみたばこを嗜む人は減り、世界的に見て消費量も減少しています。海外の野球選手が使用している姿をニュースなどで目にすることはありますが、唾液を吐き出す必要があるため日常使いがしづらく、日本ではあまり浸透していません 。

受動喫煙対策にも。無煙たばこ・スヌース(snus)の魅力

では、喫煙する人は具体的に、どのような点に配慮してたばこを楽しめばよいのでしょうか。以下では、受動喫煙に配慮してたばこを楽しむためのポイントを解説します。
無煙たばこ・スヌース(snus)と紙巻たばこの一番の違いは、やはり煙を出さないことです。



一緒にいる家族や友人が喫煙者ではないときなどは、煙や臭いのために、遠慮することもあるでしょう。 たばこの臭いは壁紙や服についてしまうと、なかなか取れないものです。 加熱式たばこは紙巻たばこに比べて臭いが軽減されていますが、それでも独特な臭いが発生します。

無煙たばこ・スヌース(snus)は煙が出ないため、このようなことがなく、
受動喫煙のリスクもありません。
家族がいる部屋の中や狭い車内でも、気にすることなく楽しめます。
小さな子どもや妊娠中の方が周りにいても安心です。
たばこを吸うために近くの喫煙所を探し回る必要もありません。

新幹線・飛行機での移動中や、会議・リモートワーク中、マスクをしているときなど、シチュエーションを選ばず、たばこを吸いたくなったときに気軽に取り出して使えます。
一度口に入れるだけでそのまま楽しめるので、ハンズフリーで作業中も邪魔にならず便利です。
また、ニコチンの吸収は緩やかですが、効果は長く持続します。

スヌースはどこで買える?代表的な商品と、販売店の一覧

愛煙者にとって嬉しい魅力がいっぱいのスヌースですが、いざ試したい場合には、どこで買えるのでしょうか?
ここではスヌースが購入できる販売店と、代表的な商品をご紹介します。

注目度上昇中!純白パウチが新しいスヌース製品「オーラルたばこ」

数多く販売されているスヌースの中で、今、注目を集めているのは、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(BAT)が販売する「オーラルたばこ」です。

「オーラルたばこ」はスヌース発祥の地であるスウェーデン生まれのかぎたばこです。
海外のかぎたばこは、日本人には刺激が強すぎると指摘されていましたが、「オーラルたばこ」は日本人向けに開発されているため、そのようなこともありません。
日本のスヌースでは初めての「純白パウチ」が使用されています。

喫煙による健康被害を考えるとき、たばこに含まれる有害性物質の影響を無視することはできません。もちろん「オーラルたばこ」も同じです。
ただし、有害性物質の含有量についても検証済みで、タール9mgのリファレンス用紙巻たばこと比べて約99%減程度に抑えられています。けれども、たばこ葉を使用しているれっきとしたたばこ製品であるため、日本では20歳未満の使用はできません。

「オーラルたばこ」は、刺激の強さや味が異なるいくつかの種類のものが販売されています。
慣れてきたら、その日の気分によって使い分けるのもよいでしょう。

手間いらずで簡単!オーラルたばこの基本的な使い方

オーラルたばこは、ケースから取り出したパウチを手で歯茎と頬のあいだに挟むだけで使用できます。
慣れてきたら、手を使わずに舌だけでパウチを挟めるようになる利用者もいるほどです。

口に入れている時間は約30分/回がおすすめです。
味が薄くなったら捨ててください。

コンビニやネットでも!オーラルたばこが購入できる場所

「オーラルたばこ」は全国の一部たばこ店、福岡市内のファミリーマートなどで取り扱っています。
またオンラインストアでの購入も可能です。
オンラインストア

堂々と喫煙することがためらわれる日本で、スヌースは喫煙者の救世主とも言えるたばこです。中でも「オーラルたばこ」を試してみたいと思った方は、ぜひ一度オンラインストアをチェックしてみてください。

まとめ

まだ日本では見慣れないスヌースですが、煙の出ないたばこは喫煙者にとってのメリットがたくさんあります。周りにいる家族や友人への影響を気にせず、人でごった返した喫煙所へ行くこともなく、リフレッシュのための時間を十分に楽しめるでしょう。新商品も発売されていますので、この機会にぜひ新しい喫煙のかたちとして、スヌースを試してみてはいかがでしょうか。

一覧へ戻る